~先日のGP横浜本戦での出来事~
一日目のシールド6回戦。負ければ目無しの3敗目
マッチの一本目を取って二本目
自分のデッキはグルールタッチシミック。レシピは以下リンクのもの(ただしサイド後)
http://mimimi1987.diarynote.jp/201303030145491315/
相手のデッキはシミックタッチグルールといった感じ。
という状況でこちらのターン。
ドローは《島》
(……さあ、どうする)
相手の戦場には《ザーメクのギルド魔道士》《キヅタ小径の住人》《両生鰐》と後続
を展開することによって強化されるクリーチャー群がおり、あまり猶予はなさそうです。
仕掛けるべきか待つべきか。不幸にも今ドローした《島》では戦場になにももたらせませんでしたが、次のドローでは状況を好転出来るかもしれません。ただしそれは相手も同じことです。
地上の戦力は拮抗しており、航空戦力ではこちらが微妙に有利です。
しばらく悩んだ僕はメイン1を通過しコンバットフェイズに《尖塔なぞり》2体と《ドレイク翼の混成体》でアタックしました。
相手は《大都市のスプライト》で《ドレイク翼の混成体》をブロックし、相手のライフは5になりました。
(あっ)
とここで気づいたのですがこの盤面。相手がフルアタックすれば僕の負け確定です。
(やっちまった……)
(仕方ない……)
このとき僕は明らかにミスプレイをしたと自分では思いました。
何もせずターンを返せば少なくとも次のターン負ける可能性はほとんどありません。
何もしなければ次のターンほぼ確実に負けない=カードが引ける。
すなわち形勢を好転させる可能性はそちらのが高いと考えました。
とここまで考え落ち込みながら手札の《森》と《島》を握って相手にターンを返しました。
相手のターン。相手も僕同様ドローが思わしくなかったのか苦い顔をしています。
そして僕同様コンバットについて長考を始めました。
当然です。この盤面はマッチの勝敗に関わる重要な局面なのですから。
「遠慮なくゆっくり考えてください」
「手札は一枚ですよね?」
「はい」
「んー……エンドです」
「……はい」
このとき僕は息が詰まる思いでした。
何しろ相手にすべて見透かされてフルアタックされれば確実に負ける盤面だったのです。
そのときこの「エンド」という相手の戦略に少し意外な感じを受けましたが、今考えれば彼の選択には納得がいきます。確かにフルアタックしてなにもなければ勝利確実でも、
相手の手札1枚如何で敗北確定。一体でも殴りに行けば盤面が劣勢になるのですから、セオリーからいって彼のプレイは全く間違っていないと思います。答えを知っているのは僕だけなのですから。
では、先ほどの僕のプレイングは正解だったのでしょうか?
相手と同じく「確実に負けない」ことを重んじるなら《尖塔なぞり》はアタックすべきでなかったと言えます。返しに相手が意を決してフルアタックするようなギャンブラー気質の人であるならば、確実に負けてしまうのですから。
また、別に殴らなくてもそんなに損があるとも思いません。相手も自分も殴れない均衡状態でトップ勝負をするだけの簡単なゲームになります。
とりあえず、そのような戦略論は抜きにして、僕のターンが再び回ってきました。
アンタップ、アップキープ。僕のドローは《山》でした。
(クッソ!!!)
また土地かよなんでもいいから生物か除去引けよクソがと心の中で悪態をつきながら考えます。
(さあどうする)
先ほどの行動がミスプならば僕は何もせずエンドを宣言すべきです。
殴らなければとりあえず負けずに次のターンカードが引けるのですから。
しかし、殴らなければ相手に先ほどのプレイがミスプレイだと勘付かれる可能性もあります。というか、(さっきは殴ったのになぜ今回は殴らないんだ?)と思われるでしょう。
今考えれば相手は僕が殴らなければ「手札の一枚を警戒してそうした」と頭の中で
理由づけてくれそうな気がします。
しかし実際のマッチでは僕は
「俺は《シュラバザメ》もってるもんね作戦」
を決行することにしました。つまりブラフです。意味深に手札の二枚の土地をパチパチしながら僕は再び《尖塔なぞり》2体で殴りました。
相手はすべてスルー。ライフは3です。
このままこの作戦が上手くいくと仮定すれば次のターン僕は《尖塔なぞり》1体で殴れば大体勝ち確定になります。相手のドローが腐り続けることを祈ってターンエンド……!!
結局次のターン相手のトップ《向こう見ずな技術》によって僕のプランは崩れましたが、手札の土地三昧を相手に見せることで笑いを誘うことには成功しました。
ということで結局自分のプレイが正解だったのか、ミスプレイだったのか非常に曖昧になってしまいました。
A)ブラフで危ない橋を渡りながら不利にならないうちに勝ちを取りにいく。
B)自分の構築と運を信じて選択肢を取りに行く。
プレイミス(?)きっかけではありますが、プレイングの難しさを改めて感じました。
余談ですが相手の方にブラフを伝えると、「コンバットのとき急かされていたら負けていました」と笑いながらおっしゃっていました。確かに威圧的な態度に出れば焦って相手が不用意なアタックをしてより有利になれるかもしれないし、どうしても勝ちたいプレイヤーがそういう姿勢に出るというのもありうる話だなぁなんて感じました。
僕は威圧感の微塵もないほそっちょろい人間なんでできなそうですが()
ということでミスプとブラフの話でした。強いプレイヤーとかがどう考えてるのか知りたいですがそういう記事があったら教えてくださると幸いです。また、自分ならこうするといった意見も募集です。
マジック難しい……(^q^)
一日目のシールド6回戦。負ければ目無しの3敗目
マッチの一本目を取って二本目
自分のデッキはグルールタッチシミック。レシピは以下リンクのもの(ただしサイド後)
http://mimimi1987.diarynote.jp/201303030145491315/
相手のデッキはシミックタッチグルールといった感じ。
こちらライフ7
手札1(《森》)
戦場
《尖塔なぞり》《尖塔なぞり》《ドレイク翼の混成体》
《瘡蓋族の突撃者》《神出鬼没の混成体(+1/+1カウンターが二つ)》
相手ライフ8※互いに土地は潤沢
手札0
《大都市のスプライト》
《ザーメクのギルド魔道士》《シミックの魔鍵》《両生鰐(+1/+1カウンターが二つ)》
《キヅタ小径の住人(+1/+1カウンターが一つ)》《殺戮角》
という状況でこちらのターン。
ドローは《島》
(……さあ、どうする)
相手の戦場には《ザーメクのギルド魔道士》《キヅタ小径の住人》《両生鰐》と後続
を展開することによって強化されるクリーチャー群がおり、あまり猶予はなさそうです。
仕掛けるべきか待つべきか。不幸にも今ドローした《島》では戦場になにももたらせませんでしたが、次のドローでは状況を好転出来るかもしれません。ただしそれは相手も同じことです。
地上の戦力は拮抗しており、航空戦力ではこちらが微妙に有利です。
しばらく悩んだ僕はメイン1を通過しコンバットフェイズに《尖塔なぞり》2体と《ドレイク翼の混成体》でアタックしました。
相手は《大都市のスプライト》で《ドレイク翼の混成体》をブロックし、相手のライフは5になりました。
(あっ)
とここで気づいたのですがこの盤面。相手がフルアタックすれば僕の負け確定です。
(やっちまった……)
(仕方ない……)
このとき僕は明らかにミスプレイをしたと自分では思いました。
何もせずターンを返せば少なくとも次のターン負ける可能性はほとんどありません。
何もしなければ次のターンほぼ確実に負けない=カードが引ける。
すなわち形勢を好転させる可能性はそちらのが高いと考えました。
とここまで考え落ち込みながら手札の《森》と《島》を握って相手にターンを返しました。
相手のターン。相手も僕同様ドローが思わしくなかったのか苦い顔をしています。
そして僕同様コンバットについて長考を始めました。
当然です。この盤面はマッチの勝敗に関わる重要な局面なのですから。
「遠慮なくゆっくり考えてください」
「手札は一枚ですよね?」
「はい」
「んー……エンドです」
「……はい」
このとき僕は息が詰まる思いでした。
何しろ相手にすべて見透かされてフルアタックされれば確実に負ける盤面だったのです。
そのときこの「エンド」という相手の戦略に少し意外な感じを受けましたが、今考えれば彼の選択には納得がいきます。確かにフルアタックしてなにもなければ勝利確実でも、
相手の手札1枚如何で敗北確定。一体でも殴りに行けば盤面が劣勢になるのですから、セオリーからいって彼のプレイは全く間違っていないと思います。答えを知っているのは僕だけなのですから。
では、先ほどの僕のプレイングは正解だったのでしょうか?
相手と同じく「確実に負けない」ことを重んじるなら《尖塔なぞり》はアタックすべきでなかったと言えます。返しに相手が意を決してフルアタックするようなギャンブラー気質の人であるならば、確実に負けてしまうのですから。
また、別に殴らなくてもそんなに損があるとも思いません。相手も自分も殴れない均衡状態でトップ勝負をするだけの簡単なゲームになります。
とりあえず、そのような戦略論は抜きにして、僕のターンが再び回ってきました。
アンタップ、アップキープ。僕のドローは《山》でした。
(クッソ!!!)
また土地かよなんでもいいから生物か除去引けよクソがと心の中で悪態をつきながら考えます。
(さあどうする)
先ほどの行動がミスプならば僕は何もせずエンドを宣言すべきです。
殴らなければとりあえず負けずに次のターンカードが引けるのですから。
しかし、殴らなければ相手に先ほどのプレイがミスプレイだと勘付かれる可能性もあります。というか、(さっきは殴ったのになぜ今回は殴らないんだ?)と思われるでしょう。
今考えれば相手は僕が殴らなければ「手札の一枚を警戒してそうした」と頭の中で
理由づけてくれそうな気がします。
しかし実際のマッチでは僕は
「俺は《シュラバザメ》もってるもんね作戦」
を決行することにしました。つまりブラフです。意味深に手札の二枚の土地をパチパチしながら僕は再び《尖塔なぞり》2体で殴りました。
相手はすべてスルー。ライフは3です。
このままこの作戦が上手くいくと仮定すれば次のターン僕は《尖塔なぞり》1体で殴れば大体勝ち確定になります。相手のドローが腐り続けることを祈ってターンエンド……!!
結局次のターン相手のトップ《向こう見ずな技術》によって僕のプランは崩れましたが、手札の土地三昧を相手に見せることで笑いを誘うことには成功しました。
ということで結局自分のプレイが正解だったのか、ミスプレイだったのか非常に曖昧になってしまいました。
A)ブラフで危ない橋を渡りながら不利にならないうちに勝ちを取りにいく。
B)自分の構築と運を信じて選択肢を取りに行く。
プレイミス(?)きっかけではありますが、プレイングの難しさを改めて感じました。
余談ですが相手の方にブラフを伝えると、「コンバットのとき急かされていたら負けていました」と笑いながらおっしゃっていました。確かに威圧的な態度に出れば焦って相手が不用意なアタックをしてより有利になれるかもしれないし、どうしても勝ちたいプレイヤーがそういう姿勢に出るというのもありうる話だなぁなんて感じました。
僕は威圧感の微塵もないほそっちょろい人間なんでできなそうですが()
ということでミスプとブラフの話でした。強いプレイヤーとかがどう考えてるのか知りたいですがそういう記事があったら教えてくださると幸いです。また、自分ならこうするといった意見も募集です。
マジック難しい……(^q^)
コメント
《尖塔なぞり》《尖塔なぞり》《ドレイク翼の混成体》で攻撃したとき
ブロックするのは《尖塔なぞり》でいい気がします。
色的に湧血があったとしても即死するのは《ゴーア族の暴行者》以上のレア
もしくは《焦土歩き》《ザル=ターの豚》ですが
そもそも《焦土歩き》《ザル=ターの豚》ならどちらにせよ負け。
《尖塔なぞり》をブロックして《大都市のスプライト》が生き残れば
そのほうが返しのターンで勝ちやすいですよね
トップデッキ条件が
「緑のクリーチャー」か「湧血クリーチャー」か「パワーを1上げるスペル」
これで《シュラバザメ》がハンドに居ても勝ちの場が出来上がります
(バウンスケアだったら「パワーを1上げるスペル」はダメですが)
個人的には相手の選択しだいで対抗策なく即死する選択肢が出来てしまうのは
全ての対戦相手がハンドを読んでくるわけではないので危ういと思います
ライフ減って追い詰められたら相手はバンザイアタックしてきますしね。
じっくり確実に勝てるのを待つ派、ですね。
拙文お読み下さってありがとうございます。
確かに湧血警戒ならトランプルを持った《ドレイク翼の混成体》をブロックするのは不自然ですね。理由付けも納得です。
そこまで考えが至らなかったからこそアタックしてしまったということですね。
この盤面では結局お互いにミスプレイをすることで再び盤面が均衡してしまったということでしょうか(?)
やはりブラフでの綱渡りは基本的には選ぶべきでないのでしょうね。
もっとプレイングの質を上げなければダメですね……
両生鰐って到達持ってましたよね。なんで突っ立ってたのかってのも気になります。カラーリング的に湧血ケアは必須なので豚で死ねる形のブロックはするべきではないでしょう。
鰐でドレイクを、スプライトでエルフを止めたいなと思っちゃいます。生物の数では勝ってる上にギルドメイジというアド源もあるので相手を消耗させるのが当面の最善に見えます。
って書いてから気付いたんですが、豚とかいたら神出鬼没の混成体までぶん殴ってほぼ勝ち確だからそっちが来てないってことは豚はないってことなので「コレは相手ミスアタックなんじゃないか?」ってとこまで強い人なら頭回りそうで危険ですね。
ブラフってかけてみて上手くいった試しがないので最近はやらないようにしてます。
本 当 だ !!
微妙に記憶が危ういのでもしかしたら相手の場にいたのが《両性顎》じゃなかったかもしれませんが、記憶が正しければそもそもアタックが僕の到達見落としの超ミスプレイですね;;
流石にリスクが高すぎる選択です。
ひたすらプレイアブルなカードを引かないなどのやむを得ないとき以外は積極的に狙いにいくものではないですね。ただ、相手が必ず完璧なプレイをするわけではないというのは頭に入れておこうと思いました。