こんにちは。

今週末のテーロス発売に向けて新環境のスタンダードの構築熱も高まる今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。

さて、今回の新環境スタンダードでは新規ブロックの発売に合わせましてローテーションが行われます。使用できるカードが大幅に入れ替えるこの時期、この機会に本格的にスタンダードに参入しようとする初心者や中級者の方も多いのではないでしょうか。

今回のローテーションは現行のスタンダードのカードプールからイニストラード・ブロックとMagic2013ブロックのカード使用できなくなり、テーロス・ブロックのカードが使用可能になります。

このローテーションによって、従来のコンセプトをイニストラード・ブロックやMagic2013に収録されているカードに頼っているデッキはメタゲームから退場し、代わりにこれまで日の目を浴びなかったラブニカへの回帰・ブロックのカードや新たに加わるテーロス・ブロックの強力なカードがスタンダードの主役へと躍り出ます。まだ見ぬ新環境のスタンダードに参戦するためのオリジナル・デッキ構築を始めるなら今なのです。

しかし、そんな新環境の主役となるデッキを探すため現環境の知識をすべてリセットして構築をはじめようとしても、新スタンダードにはあまりにも大量の使用可能なカードが存在するため、どこから手をつけてよいか分かりません。

かといって前述の通り現行のスタンダードにはこれから使用不可能なカードが大量に組み込まれているため、そのデッキがテーロス・ブロックが加わった後にも強力なデッキであり続けられるかは判断できません。では、何を基準に新環境のデッキ構築に手をつけていけばいいのでしょうか?

その王道は 「前ブロックのブロック構築環境を参考にする」ことです。
■mtgGoldfish Block Metagame

http://www.mtggoldfish.com/metagame/block

新環境を構成するMagic2014、ラブニカへの回帰・ブロック、テーロス・ブロックのカードプールうち最も大きな割合を占めるのは3つのエキスパンションを占めるラブニカへの回帰・ブロックです。

この3エキスパンションを用いて行われる構築フォーマットであるラブニカへの回帰・ブロック構築のデッキは新環境を眺望するには手頃なサンプルであり、このフォーマットで活躍するデッキを参考に新環境のメタゲームを考えるのが王道の新環境デッキ構築のスタートラインであるといえます。

このフォーマットで活躍するデッキを骨子にテーロスやMagic2014から加えられる肉をつけていくことで勝ち筋の太いデッキを構築していくことが、新しい環境で活躍できるデッキを手にするための近道なのです。

では早速ラブニカへの回帰・ブロック構築環境でのトーナメントが盛んなマジックオンライン(MO)で活躍しているアーキタイプをここではお試しに3つ取り上げ、それらにMagic2014とテーロスから加えられると考えられる代表的なカードを取り上げ、これからの新デッキ構築の参考としていきましょう。
■赤単アグロ
http://www.mtggoldfish.com/archetype/5881
+Magic2014
《変わり谷》《ショック》《チャンドラのフェニックス》《燃え立つ大地》

+テーロス
《火飲みのサテュロス》《モーギスの狂信者》《稲妻の一撃》

《炎樹族の使者》による超高速展開がウリの次環境最速のアーキタイプであろうデッキがこの赤単アグロです。次環境では多色デッキの土地にタップインのテーロスの神殿サイクルやラブニカへの回帰の門サイクルが必須となるため、そうした土地のセットで失ったテンポを利用することが出来るのは大きなアドバンテージと言えるでしょう。

テーロスで加わった全体除去《神々の憤怒》が向かい風ですが、戦略がしっかりしているので構築のしがいがありそうなアーキタイプであると思います。

■緑白アグロ
http://www.mtggoldfish.com/archetype/3749
+Magic2014
《エルフの神秘家》《漁る軟泥》《テューンの大天使》

+テーロス
《羊毛鬣のライオン》《加護のサテュロス》《万神殿の兵士》

《復活の声》や《ロクソドンの強打者》など相手の行動を阻害しながら高打点のクロックを展開していく高速ビートダウンデッキが緑白アグロです。赤単相手には生物のサイズで攻撃を阻み、コントロールには上記のような妨害を絡めて相手の場が整う前に殴り勝つことができます。赤単同様《神々の憤怒》のような全体除去を苦手としていますが、中速に寄せたりサイズ修正を行うなど対策は可能なので、柔軟なデッキ構築が可能なアーキタイプだと思います。

■青白黒コントロール
http://www.mtggoldfish.com/archetype/3994

+Magic2014
《破滅の刃》《強迫》《記憶の熟達者、ジェイス》

+テーロス
《解消》《悪夢の織り手、アショク》《思考囲い》

《スフィンクスの啓示》という環境随一のカードパワーを持ったドロースペルを中心に各種カウンターや除去を取り揃えた重コントロールデッキがこの青白黒コントロールです。
序盤はカウンターや除去を駆使して徹底的に盤面を管理し、後半はパワーカードを叩きつけ盤面を制圧していきます。テーロスやMagic2014からはコントロールキラーなプレインズウォーカーや手札破壊、更には優秀な除去が加わるためどんなメタゲームでも対応できるでしょう。

といったように簡単にラブニカへの回帰・ブロック構築の3つのアーキタイプについて、テーロス、Magic2014から+αするという観点での新環境スタンダードのデッキ構築の足がかりを提示してみました。

これ以外にも「新セットのこのカード強い!使いたい!」や「今までは使えなかったけど、今ならこのカードきっと活躍できるはずだ」など新環境のデッキ構築のスタートは色々だと思います。しかしそういったデッキが活躍できるかの試金石として前ブロックの限定構築環境を考慮することは多分に有用ではないかと思います。

勿論新環境のデッキ構築の方法にはこれ以外にも沢山の方法があります。
例えばコンボデッキと呼ばれるアーキタイプはあるカードとあるカードの組み合わせからなる極めて強力な相互作用を中心にデッキを構築するため、このような王道アプローチでは到達できない可能性があります。

そうした裏をかいたデッキ構築をするために日夜コンボを考えるコンボ職人のような人もいます。何にせよ、構築もゲームも自分が楽しむことが第一ですね。

最後になりましたが、デッキ構築に決まったやり方も絶対の目的もありません。勝つこと、楽しむこと、自分の発想を表現すること人それぞれ重視する項目は違えど、指針があることでその質は大きく変わると思います。自分に合った構築を模索し多くの人を楽しませるデッキデザインができたら最高ですよね。

では長々と書き連ねましたが、結局好きなカード使ったもん勝ちです。愛着を持ってデッキと向き合いましょう。

それでは、よい構築ライフを。

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