最近知ったランチェスターの法則っていうのが面白いので紹介。
概要はこちら
http://ja.m.wikipedia.org/wiki/ランチェスターの法則

もともとは第一次世界大戦時の戦闘の分析から導き出された法則です。
経営の分野で考え方として用いられているそうです。
例えば戦場において相対的に兵員が少ない舞台がどのように戦ったらいいのか?に関する分析を応用して、市場において後発であったりそもそも規模の小さい企業がどう立ち回るか?なんてことを考えるのに役立っています。

勿論僕達が大好きなマジックも戦略のゲームなので、この法則から得るものは大きいと思っています。

物凄く大雑把にこの法則について整理すると、一対一の狭い戦場では勝敗に対して武器の質が重要であって、広くて一対多で戦えてお互いに情報を持っている戦いでは兵の数が勝敗には重要ということらしいです。
そして前者を第一法則、後者を第二法則と呼んでます。

マジックにこれを当てはめると、サイドボードで《対立の終結》や《悲哀まみれ》、《神々の憤怒》をインしているプレイヤーの行動というのは第二法則に従っていると考えられます。一対多交換の武器を多く有していて、メイン戦で見たものからお互いの情報を多く知っているので、まさに第二法則の想定する戦場といえるでしょう。

そのような戦場ではどのように行動したらよいのかというと、それは自分が一体どんなポジションに立っているかを把握しなければなりません。ランチェスターの法則の言い方で言えばあなたが今強者か弱者かということです。これは要するに手持ちの兵員が相対的に多い少ないかで決定する概念です。マジックでいえばそれはリソースの数であったり盤面の優位であったり色々ですが、まず自分のポジションがどちらなのかを把握することが肝心です。

仮に自分が相対的に優位である場合には、やるべきことは第二法則に従うならば相手をオープンな戦場に引き出して多対一を繰り返し遠隔戦を仕掛けることです。この戦略はまさしくマジックでいうコントロール的な振る舞いであり、多くのデッキがサイドボード後にコントロールにシフトすることと符合しています。

より具体的に考えると、リストが出回っているような環境最強のデッキはサイドボード後コントロールになることが最適な戦略であり、物量で圧倒するような勝ち方を狙うべきだといえるでしょう。

逆に弱者の戦略は狭い戦場に相手を誘導し、分散させ一対一を繰り返すことで、自軍の損耗を最低限に抑えることを目指します。例えば除去を満載にしてコントロールにシフトしたデッキ相手に火力呪文をサイドから沢山入れることが出来れば、相手は火力に対して一対多交換の出来る《部族養い》のようなカードを取れず、盤面での戦いというオープンな舞台ではなくダメージレースという狭い戦場で一対一を繰り返すことが出来ます。

ここまでは実際のマッチアップについてランチェスターの法則を応用できないかと考えてきましたが、より大きな見方、すなわちメタゲームでもこの考え方が応用出来ないか考えてみます。例えば地元の店舗で行われるようなFNMなら第一法則に則って狭くて一対一を迫るようなデッキが、グランプリのような大規模大会では第二法則によるようにオープンでリソースの充実したデッキを持ち込むのが良さそうです。

とまあ一部こじつけのようになってしまった感はありますが、考え方としては使えるところがありそうなので、興味を持った人は取り入れてみてはいかがでしょうか。

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