図らずもタイで韻を踏んでしまった。

やっぱ羽根の生えた龍でしかも龍王とかカッコいいから使いたい。
しかも氷属性っぽいのが尚いい。

やはりマジックは楽しくなくては。

ということで龍王オジュタイの使用法について考えてみる。
このクリーチャーの評価を難しくしているのが以下の一文である。

龍王オジュタイがアンタップ状態であるかぎり、これは呪禁を持つ。

なんで普通に呪禁じゃないんだよ!!!

FFLの入念なプレイテストによる影響をありありと感じ、開発担当のドヤ顔が垣間見える非常に厄介なテキストである。
やはり呪禁は強過ぎる能力なのか、このところ条件つきの呪禁が目立つ。
また《アタルカの命令》のように既存の呪禁呪文を弱体化させようとする動きも見える。

そんな与太話は良いとしてこの厄介な能力をどう扱うかが彼を自らのデッキへエスコートする鍵となるのは確定的に明らかである。
道は幾つかある。箇条書きにしてみよう:

(1)限定的な除去耐性として割り切る。
(2)警戒やアンタップ能力によって除去耐性を最大限生かす。

まず(1)の場合、すなわちオジュタイ自身のスペックを全面的に信頼する場合。戦略は二つある。まず序盤から相手に攻勢をかけ、オジュタイが登場するまでに相手を消耗させる戦い方だ。このミッドレンジ的な戦略はテンポが重要であり、その勝率は軽量なクリーチャーの質に大きく依存する。相手が対処する呪文より優れた生物を展開し優位を取っていくこの戦略は最近のマジックのトレンドだが、例外的に-または限定的な場面では-クリーチャーの質をテンポで上回る呪文がある。これを重視してカウンター、除去、手札破壊を駆使して優位を奪うのがクロックパーミッションだ。どちらを重視するにしても、彼の登場する5マナ域以降は猛烈な嵐が吹き荒れた後のように無風状態か-或いはどちらかが倒れている-だろう。

そんな無風状態で徐に現れるオジュタイは相手にとって悩みの種になることだろう。その性質上彼はあなたのターン中にはほぼ無敵だ。
あなたのターン終了時放たれる筈だったコントロールプレイヤーの《英雄の破滅》は少なくともあなたがオジュタイでアタックするまでは手札で大人しく待機していなくてはならない。

私が考えるにはオジュタイはクロックパーミッション向きだ。何故なら彼がアタックしてそれが通ればあなたは新しいカードを手に入れることが出来るからだ。新しいカードによってオジュタイの安全を保障すれば-また新しいカードを手にすることが出来る-あなたはカードの量によって優位になる。それは終盤劇的に効果を発揮する。

またはコントロールの立場に立ってオジュタイをハンデスやカウンターでバックアップするというプランもある。この考え方は非常にクロックパーミッションと似通っているが、勝利するまでに要する時間が長くなる傾向にあるという点で異なる。
つまり採用出来る軽量クリーチャーの質に難がある場合にはこちらを選ぶのが無難になる。

コントロールにとって最重要なのは序盤で、ここで生き残ればあとは相手の勝ち手段に蓋をしていくだけになる。こうしたデッキではオジュタイは攻守逆転の先鋒になることだろう。あとは彼を除去するために打ち込まれる呪文を只管弾き続けることでその後の展開に繋げ勝利を確実にすることが出来る。

(2)の場合は少々特殊なデッキになる。
軽量クリーチャー、ハンデス、カウンターと違って警戒やアンタップはカード1枚と交換出来ないからだ(正しくは交換するのが非常に難しい)。
つまりこの種のカードを使うということは、相対的に相手より使えるカードを減らすことになる。こうしたカードを使うことを正当化するには、シナジーやコンボと呼ばれる組み合わせを用いて後に爆発的にカードを取り戻さなくてはならない。

例えば《太陽の神、ヘリオッド》を用いて《龍王オジュタイ》に警戒を付ける場合には、後々オジュタイを守るために使わなければならなかったカウンターを使わずに済み、相手がオジュタイに使うはずだった除去呪文を無効化させられるために、擬似的に大きなアドバンテージを得られる。

この擬似アドバンテージは無論想定の二体が戦場に並びたって初めて得られるものであり、単体では運用することを強いられた場合にはカードやテンポを失うことになることに留意しなくてはならない。このような場合には一枚一枚が他のカードと少しでもシナジーすることを意識して、カードを失わないように繊細にデッキと戦略を組み立てなければならない。

警戒の他にアンタップするという方法がある。アンタップは前述したシナジーを作り易いようで、現環境でもアンタップを主軸にしたデッキが幾つかある。《ジェスカイの隆盛》はこれまでも様々な可能性を見出されてきたカードの一つで、今後も新しいデッキを目にすることが出来るかもしれない。英雄的デッキではカード損をしがちなアンタップ呪文と強烈にシナジーするカードでデッキが埋め尽くされているため、もしかしたら少し重めに寄った英雄的ミッドレンジのようなものにならばオジュタイは採用されるかもしれない。

何れにしてもシナジーは環境に存在するカードに良くも悪くも依存するので、今後のプレビュー次第である。やはり王道は(1)の使い道であると現段階では思われる。


コメント

玩家
2015年3月9日14:07

オジュタイ確かオスじゃ?

みみみ
2015年3月9日14:32

>武漢可汗さん
訂正します!ご指摘ありがとうございます!!!

お気に入り日記の更新

最新のコメント

日記内を検索